ネット・さかみち

転職を経て/瓜生 初美

 地方公務員(庶務)・会計事務所・医院(医療事務)・店員・総務経理事務…そして今。

 平成二年十月三十日。すごい雨の日でした。履歴書を準備して上野職安へ。社労士事務所がいくつかある中から「鈴木社会保険労務士事務所」の名に目をとめしばらく考えた後、窓口へ紹介依頼を持って行きました。係の方が電話を入れて下さり「今日これから行けますか」といわれ、その足で面接に行くことにしました。ポンビアンハイツの入口で迷い、約束の時間に大部遅れ、面接前からマイナス評価だなと思いながら入口のブザーを押しました。所長に「当所は事務組合もあるので五月の労働保険のときは会計事務所の確定申告のとき以上にきびしいよ。残業が月100時間を超えることもあるし…」とずいぶん脅かされ、胸中は少し不安を持ちながら「大丈夫です。とにかく杜労士業務をしたいんです。」と粘り、二日後に採用を決めていただいた時は嬉しさでいっぱいでした。

 それから二年近く、決して満足いくような出来ではないけれど、事務所の一員として社労士の業務に携わり、その質と量に広く深い知識を要求されるのが社労士としての使命なのだなと痛感している昨今です。

 経営者と労働者のパイプ役になれればと思うのですが、とてもむずかしいところです。又、私自身の知識の吸収も不可決の問題です。

 何度も転職しましたが現在へつながる必要なプロセスだったと思ってます。各々で経験してきたことが現在の私を助けてることも数多くあります。特に総務という仕事に初めて係った会社で得たものは大きいと思ってます。

 今後は過去を踏台にしながら、事務所の理念とするところに一歩でも近づけたらと思います。

1992年 さかみち 創刊号より
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