ネット・さかみち

男の子/漆原 敦子

 最近、なんとなく寂しいなあと思っていたら、私だけ孤立しているんです。長男はしかたがないとしても二男までもが。前はちょっと買い物に行くにも必ずついてきたのに、今では、「買い物行くよ!」と言っても、あっち向いたまま、「いってらっしゃい。」私もあまりべたべたするのは好きではないのですが、あまり素っ気無くされても寂しいものです。まあそれは自立ですから喜こぶべきことですが、特に最近、男三人、仲がいいのです。なんとなく母親が入いり込んではいけないような感じさえします。今になって、一人女の子がいてくれればと後悔してしまいます。これからもっともっと孤立していくのかと思うと、「女の子はいらない、困る」との主人の言葉に騙された思いで一杯です。

 先日、こんなことを言っていました。「早く三人で飲みに行きたいよ。今から楽しみだ。」と。その時は私も割り込んでやろうと密かに考えています。今、息子は九歳と六歳です。

1995年 さかみち 3号より
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