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猫と私/仲島 弥乃

私は大の猫好きです。なぜ猫好きになったのか自分でも思い出せないくらい、物心ついた時にはもうすでに猫好き人間になっていました。

でも私はひどい猫アレルギーだったので、猫のいる家に遊びに行くと、まず目がかゆくなり涙と鼻水が出て、ひどい時には咳まで出てゼイゼイしながら猫と遊ぶ、というような状態でした。その後、猫アレルギーは8年前に我が家に初の飼い猫としてやってきた黒猫、ちびちゃんのおかげですっかり治りました。以前テレビで猫アレルギーの治療薬の研究をしている所を見たことがあって、その作り方は猫の毛をすりつぶして何か薬品を混ぜ成分を抽出するといったものでした。私の場合はきっと、一緒に暮らしているうちに自然と体内に取り込まれて免疫が出来たのだと思います。

ちびちゃんは何をしても本当にかわいくて、私はますます猫にメロメロになっていきました。そしてその翌年、翌々年に1匹ずつ黒猫を増やし、去年3匹の三毛猫を加えて、計6匹の雌猫が実家で暮らしています。今は母に世話をしてもらっていますが、その内2匹をあと2週間ほどで我が家に迎えることになっています。ここにたどり着くまでには約一年間に渡る、主人との激しいバトルがありました。

彼は今まで、おとなしく入れ物に入っている蝶々や金魚しか飼ったことが無く、去年1度試してみようと3日ほど連れてきた時には、毛の生えた大きな生き物が部屋の中にいるという状況にかなり戸惑っていました。まだ小さかった子猫の方も、慣れない部屋には一緒に育った仲良し三毛姉妹がいないので、少し暴れました。その一件ですっかり気分を害してしまった彼(一時は憎いとまで言いました。)を必死で説得し、何度も話し合いをした結果、私の猫に対するきもちを理解し、かなり歩み寄ってくれました。そして何とか2匹連れてきて良いという所までたどり着くことができました。でも私はまだこの結果に満足していないので、2匹の猫が落ち着いた何ヶ月か経った頃に、また新たなバトルが繰り広げられる事になるのでは、と密かに思っています。

2005年 さかみち 12号より
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