ネット・さかみち

アンコールシネマ/鈴木 さやか

数年前に、地元に複合映画館(シネコン)のワーナーマイカルシネマズができました。ワーナーマイカルでは、アンコールシネマといって公開期間が終わった昔の映画を週変わりで上映してくれます。ワンコイン、500円です! これはいいサービスだと、オープン当初はまめに上映作品をチェックしていたのですが、数ヶ月で忘れるようになってしまいました。そんなある日、久しぶりにその映画館へ足を運びました。チケット売場の整列用ロープにアンコールシネマの広告がぶら下がっていて、そういえば最近チェックしてなかったな、と何気なく見ていたら…。あーーー!!!『スタンド・バイ・ミー』!!この映画は私の大好きな映画で(DVD所持)、スクリーンで観ることはできないと思っていたのです。(公開当時は幼児だったので、チャンスはありませんでした)。嬉しくて嬉しくて、つい広告を携帯でパシャリ☆

この映画を初めて観たのは小学4年生くらいの時で、何故か国語の時間に視聴覚室で観賞したのを覚えています。おそらく先生としては、少年時代の友達を大切にして欲しいとか、そういったことを伝えたかったのだと思います。しかし子どもにとってはただの冒険映画としか認識できませんでした。

2回目は中学2年の時で、映画に興味を持ち始めた頃でした。お小遣いの関係上映画館にはたまにしか行けないので、ビデオをレンタルしたり、字幕で放送してくれる衛星洋画劇場なんかをよく観たりしていました。その衛星で休日の暇な昼間に放送していたのを観て、あれこの映画結構いい話?と気がつき、それ以降は何となく数年おきに観るようになっていました。

 観る回数を重ねる度にというより、自分が年を重ねて子ども時代から離れていくほどに、ちょっと涙が出てしまうくらいにいい映画になっていきました。(ちなみに大学生時代、友人に見せたら号泣していました)。

 そういう思い入れのある作品を映画館で見ることができ、その日は何というか、感無量でした。初めて大きなスクリーンで見たリバー・フェニックスの正しく整った顔にも感無量でした…。

好きな映画は何回でも観る派なので、1回しか観に行けなかったのが残念ですが、家庭用のテレビがどんなに大きく綺麗になってもやっぱり映画は映画館で観るのが一番だと痛感しました。みなさんもこの秋、是非映画館に足を運んでみてはいかがでしょうか?

2008年 さかみち 15号より
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