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ホノルルマラソンに挑戦!/末岡 麻子

2008年12月14日(日)AM5:00。次々と打ち上げられる花火の合図でいよいよスタートした。興奮した参加者の叫び声とカメラのフラッシュが相まって、辺りは夜明け前とは思えない明るさとテンションの高さで異様な雰囲気だった。
予想タイム順に集合場所が設けられているため、マラソン超初心者の私たちがスタートラインに辿り着いたのは、最初の花火があがってから20分程経ってからだった。足元にはチップがつけられ、各チェックポイントを通過したところで反応し、「ピー。」と鳴る仕組みになっている。そのため、スタート地点では約3万人参加者の列でピーピーと鳴り続けている状況だった。
ふりかえると、10月中旬。以前からホノルルを走ってみたいと漠然とは思っていたものの、決意したのは思いつきだった。とりあえず飛行機&ホテルを押さえ、マラソンにエントリーをした。もう、やるしかない。

まずは、恒例の家族会議。一緒に走ろうか、それともそれぞれの目標タイムを掲げて別々に走ろうか。どんなスポーツでも最後には本気勝負をしてしまう私達も42.195キロは「楽しく走る」「完走する」を目標に一緒に走ることで珍しく意見が一致した。
 カメラを片手に、ついに私達の挑戦が始まった。

ハワイの気候、景色、開放感の中、走っている最中はとにかく楽しかった。アラモアナショッピングセンターを越え、ワイキキビーチで生まれてはじめての給水ポイントを迎えた。Qちゃんが紙コップの口を折って飲むのがコツだと言っていたのを思い出し実践してみたり、水をたっぷり含んだスポンジで首筋や太ももを冷やした後は側動へ向けて投げ捨てるパフォーマンスをしてみたり。また、ダイヤモンドヘッドではトップランナーとすれ違い声援を送り、折り返し地点付近のハワイ・カイでは住民の方からフルーツやチョコレートの差しれをいただき、ウェディングドレスや様々なキャラクターに仮装したランナーと一緒に走ったり。沢山の写真を撮りながら、本当に全てを楽しんでいた。30キロ地点位までは・・・
だんだん日差しも強くなり、ハイウェイの先の見えない一直線を気づけば無言で走っていた。ここが一番辛かった。練習では30キロまでしか走っていなかったので、この先は未知の世界だった。「絶対に歩かない!」と決めていた私は意地でも走った。ゴールがもう少しだと分かると自分でも驚くほどの力が沸いてきた。

カピオラニ公園の入口に「あと1キロ」の表示が見えたとたん、グァーとこみ上げる言葉では表しようのない何かと涙があふれ、胸がいっぱいになった。そして、感動のゴール!!とても気持ちがよかった。貝殻のリースをかけてもらいフィニッシャーズTシャツとメダルをゲットした。何より、強い刺激受け自信を持つことができたこと、充実した挑戦となったことが一番の収穫だった。

 このような経験ができたのも、地元のボランティアの方の協力や家族や友達の応援、休暇をくださった事務所と上司、皆さんの支えがあってこそだと感謝している。この気持ちを忘れずに、日常業務に励むべしと心に誓い、ハワイを後にした。

2009年 さかみち 16号より
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