ネット・さかみち

「プライバシーマーク」更新/植田 秀樹

今から2年ほど前、「プライバシーマーク(以下Pマーク)制度を適正に運営するために構成された」Pマーク委員の統括責任者に指名されたときは、正直いって「一体何をするのやら」という状況でした。2005年4月に「個人情報保護法」が施行され、これまでのような個人情報の取り扱いはできないな、という程度の認識、また社会保険労務士という職業柄「社会保険労務士法」にも弁護士と同じような「守秘義務」が課せられている以上、「個人情報の保護」はあたりまえ。

敢えて「Pマーク」なるものを取得する意味が果たしてあるのだろうかというのが本当のところでした。Pマーク委員の方々が集まって話し合う「Pマーク委員会」に参加するも、最初は何が何だかさっぱりわからずお手上げ状態でしたが、とはいえ本格的な業務として拝命した以上、うっちゃっておくわけにもいかず、まず始めたのが民間資格である「個人情報保護士」試験にチャレンジすることでした。この勉強の過程で「個人情報」なるものを基本から学ぶことができ、「個人情報アレルギー」も幾分和らぎました。何がきっかけか忘れてしまいましたがPマーク関連の講習会にもできるだけ参加するようにし、ただひたすらPマークに慣れようとする日が続いたような気がします。

やがて2年の認定終了期間が近づき、私自身初めて「更新」なるものを経験することになりました。過去の「更新」記録を拝見するに「そんな大袈裟なことではなさそうだな」という認識でスタートしたのですが、振り返ってみると今年3月半ばから始まった「更新」作業が最終的に終了したのが7月の後半なのを思うと、実に4カ月もの間「やりなおし↓提出、やりなおし↓提出…」を繰り返していたことになります。時期的に「労働保険の年度更新手続き」「社会保険の算定基礎届の提出」の真っ最中で、途中、手を挙げたくなることも再三でしたがPマーク委員会のみなさんのご協力、当事務所代表の叱咤激励、また何よりも、新しい仕事にチャレンジしていることに対する喜び?になんとかひきずられて終了することができました。また、「更新」作業を経験するなかでPマーク全容のおおまかな理解ができたとともに前任者、とくに田中女史の苦労がしのばれました。

日本情報処理開発協会の(いじわるそうに見えた)審査リーダーから送られてきた「プライバシーマーク付与認定(更新)審査の最終報告書」の中にあった一文がとても心に残りました。 「…今回にて、これまでの指摘事項に対して全て改善され、大変長期にわたり前向きに、真摯に対応して頂きましたことを深く感謝いたします。ありがとうございました。」


2010年 さかみち 17号より
back close next