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トランクひとつで暮らしたい/宮村 真紀

 皆さんもご存知の通り、元旦に三男を出産し四人の子供達の母ちゃんになりました。
人数は増えども、居住空間は広がらず・・・人口密度の高い我が家です。

そこで、題名のように自分の荷物はトランクひとつで収まるくらいしかないわ~という生活に憧れます。

そもそも今回の出産時に私は死んでしまうかも・・・という想いがありました。
なにせ高齢出産で、妊娠中もトラブルが多く辛い妊婦生活でしたから。

もし私が死んだら・・・・遺影を選んだりするから写真とか家族が見ますよね?でも、絶対に私の過去の遺物?は子供達には見せたくない。
学生時代のおバカな写真とか恥ずかしい!そこで始まった断捨離(この単語が不明の方はググッて下さいませ)。

ダンナにアレは見せたくない・・・というものは徹底して廃棄処分しておかねば!と産前休暇中に必死にシュレッダーしました。
(我が家には手動のシュレッダーしかなくて、辛かった。)

服はもともと以前の断捨離後で少ないと思っていたのに、ビックリするくらい不要なものが出てきたりしました。
「私が死んだら全部ゴミ」と思うと、思いのほか捨てられるものが沢山ありました。

そうやってだいぶ我が家から私の所有物が減ったにも関わらず、まだまだトランクひとつ(イコール棺に入るぐらいの荷物?)というわけにはいかず・・・これじゃあ、死んでも死にきれない!(←なんでそこまで思いつめたのかは今は謎)後ろ髪ひかれる状態で出産に臨みました。

まぁ産んでも生きてたからいいんですけどね・・・・・

でも、無事に出産を終えて我が家に帰ってからも、リビングは赤ちゃんの荷物がいっぱいだし、キッチンは哺乳瓶やミルクやらモノが多くなってしまって、一段とシンプルな生活への憧れだけがつのります。

暮らしていく上で、必要なものがあるのは仕方ないのですが、それ以外のモノって処分しない限り消えてなくならないから保有も処分も大変ですよね。

人間、生まれるときも死ぬときも何にも持ってないのだから、これからもシンプルな生活と老前整理(年齢からは少し早い?)を心に誓う最近の私です。

2012年 さかみち 19号より
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