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勤続10年を振り返って/小林 礼子

 早いもので、今年の3月で飯田橋事務所に入所して10年を迎えました。あっという間で、本当に10年経ったのか今でも信じられないくらいです。今年のさかみちでは、飯田橋事務所に入ってからの思い出を振り返ってみたいと思います。ちょうど12年前の夏、新宿の「ハイチ」という喫茶店でドライカレーを食べながら、会社の元同期に「私、社労士をとろうと思うんだ」なんて話していました。その時は、資格が仕事に活かせれば、というくらいの気持ちでしたが、合格してみて「社労士事務所で働きたい」と思うようになり、飯田橋事務所に入りました。

 入所して間もなく、大規模なグループ会社の手続を担当しました。前職での経験は多少あったものの、当時事務所として今までで一番人数の多い会社だったこともあって、試行錯誤の毎日でしたが、先輩方のサポートのおかげで、軌道にのせることができました。当時は甘いものが無性に欲しくなり(ストレス?疲れ?)、1箱20枚入りのチョコレートをコンビニで1~2日おきに買っては、毎日ムシャムシャと食べていたことも、今となっては笑い話です。あれだけ食べたのに、お肌や体重にまったく影響しなかったのは、「若さ」ゆえでしょう(笑)。今同じことをやったら、肥満、糖尿…考えたくないです。仕事はとてもハードでしたが、夢中になって働いていましたし、経験もたくさん得られ充実した期間だったと思います。

 4~5年目あたりからは、就業規則の作成や労務相談の依頼も増えてきて、時には就業規則や厚生年金基金などの社内説明会のアドバイザーとして参加させていただくこともありました。社長の会社や従業員に対する思いを伺ったり、従業員の方からご相談いただいたりする機会もあり、とてもありがたく、「もっと人の力になりたい」と仕事の楽しさを実感しました。

 ここ最近は、お客様からの相談も範囲が幅広く、人事労務のニーズの深さを感じています。国の施策や方針も随分変化しました。年金や高齢者雇用の問題、女性活躍、非正規の格差解消、介護と仕事の両立、キャリア支援など、10年前は問題提起すらされていなかった分野だと思います。会社さんの課題もずいぶん多様化してきて、社労士としては、政府の動向を把握しつつ、会社の現状に相応しい的確なアドバイスが求められているように思います。

 この10年の中には、失敗もありました。お客様から言われた「あなたはプロではないのか」という厳しいお叱りは、深く心に残っています。専門家である以上「当たり前のことを当たり前にやる」のがプロ、今後も気を引き締めていきたいと感じています。ちょっと大きな失敗をしたときに、代表とご飯を食べながら話をして、事務所の皆さんがとても気にかけてくれていることを知って、とてもありがたく感じたものでした。(これを書きながら思い出しては泣きそうです…)

 勤続10年を迎え、次の10年は何が待っているのでしょうか。新たな世界の広がりで楽しみもあり、時代の流れに取り残されないか少し不安でもあります。それでも、今までと同じで目の前の課題に向き合って、少しずつ成長できればいいかな、と思っています。事務所の皆さま及び顧問先様の支えがあり、10年やってこられました。まだまだ至らないところはあるかと思いますが、これからも周りの方の役に立つべく、改めて1日1日を大切に過ごしていきたいと思っています。

2016年 さかみち 23号より
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